はまたろす。の躁うつ雑記&日誌

うつ病(自己診断&治りかけ)の21歳高校生の書くブログ。のんびり書いていきます。

20歳で初めて高校入学した話。

高校に入るまでの経緯

中1で不登校になり約4年。高校にも入学せず、どこにも行けず、家にこもっていた。

父親がくも膜下出血により生死の境をさまよってなお、外に出る気が起きずそれから更に1年も何もしなかった自分に衝撃を受け、なんとかせねばと焦り、どうにかこうにかバイトを始めた。(上に兄弟がいないため両親が病気になった場合に誰が金を出す、誰が面倒を見る、もしも亡くなってしまったら誰が葬儀を主催するのか、私でなければ6つも下の妹にやらせるのか。それを考えると気が気じゃなくて死にそうになってた。のに、何もしない自分が怖かった)

バイトをして初めて、高校の学費がなんとか手の届く範囲であると知り、去年の4月、私は通信高校に入学した。

両親にはそれより働けと言われたが、どうしても先に高校に入りたかった。
高卒資格が欲しかったのもあるが、中1以降同年代と話したことがない。本格的に社会に出る前に練習しておきたかった。友達との会話の仕方や、距離の詰め方。相手への心の開き方。
つまりは人との関わり方。人と関わること全てに自信がなかった。

通信高校と聞くと、登校は年一回とかで宿題をこなすパターンや、週一とかで千差万別の年齢の方が通ってるパターンのやつが思い浮かぶんじゃないだろうか。
けれど、1番の目的は人と関わることであった。そのため通う形の学校で、さらにはレクイエーションなど関わる機会を作ってくれるイベントをたくさん行ってくれる学校がよかった。

1年生として入るわけだから、本当の(いや私も一応本当の高校生なはずではあるが)高校生とは5歳差かぁ…と思うとキツい。
けれど中退など様々な理由で、本来の年齢以上の歳になってから入学してくる人は二、三割くらいはいるだろう、と思っていた。実際私が入ったところでも60だか70歳のお婆さんが入ってきたことがあったらしい。彼女は学校生活を思い切りエンジョイできたらしく、文化祭でコスプレ的なこともした…らしい。すごいなそのお婆ちゃん。

5歳差を隠して紛れる21歳

私が入学した学校は、委員会もあれば、サークルもあり、文化祭も体育祭もある、金もバイトをすれば十分間に合うという、条件ぴったりの学校だった。年齢と自分のコミュニケーション力が不安だと、学校案内の時に先生に伝えたら、問題なく馴染めると思いますよとも言ってくれた。

だがしかし、いや、私がこの一年で関われた人の数のなんてたかが知れ過ぎてるせいなんだろうが、普通の高校生しかいないように見える。ただ、やはり通信制。入学時点では10人程度しかいなかった私のクラスだったが、全日制高校から途中脱落してくる子が多く、今では20人近に。

そんなわけで20人程度の高校1年生の中に1人、21歳が紛れ込んでいるということになる。もう字面がキツイのである。ちなみにまだ生徒は誰もこのことを知らない。一応、友達はできたのだが…。

これを読んだあなたならどう思うだろうか?

自分が高校生で、友達としてつるんでいた相手が実は5歳年上だった…、なんて知ったら。ちょっと怖くないか? しかもそれがたった1人の友達だったら…。私の存在がいつか誰かのトラウマにならないか心配だ。

学校生活の感想

さて、そんな学校生活始まってすぐの感想は、髪染めてる率高っか。の一言である。茶、金、赤、青…etc。あとピアスも。中には舌ピを開けてる生徒もいた。言い忘れていたが私は、田舎から2時間電車に乗って通っている。都会っ子ってすごいなって思った。(小並感)

学校が始まってすぐは、十分の休み時間になっても誰も席を立たず、誰も会話せず、みんながみんな静かにしていた。それが、最初の3、4週間は続いた気がする。あぁ、やっぱり現役高校生とはいえ、通信に入っているのだ。陰キャよりな子が多いんだな、と安心した。

それでもその静寂の中頑張って他の子に話しかけた子がいた。そこから、髪を染めていたりと、見るからに私よりは断然行コミュ力のある子達でのグループができた。

私は私で、大人しそうな黒髪の子に話しかけられ、テンパりながら人生初のLINEを交換をした。(LINE=いじめ のイメージがNHKによって植え付けられていたので余計テンパった)それから一年間2人でひっついて行動することになる。が、悲しいことにあまり仲良くなれないでいる。他にいないから一緒にいる、といった感じで、お互い隣に座るもののあんまり話せない。

これは私の問題なのだが、初対面だと比較的話せる。特に二度と合わないだろう相手とは。
ただ、相手との距離を全く縮められない。話せば話すほど空回りしていく気がする。できるだけ相手を立てるように話して、相手のことを引き出し続けることに徹してしまうと、自分が空っぽになった気にさせられる。

ずっと他人と会話を続けていると、気を遣うせいでどっと疲れてしまう。

特にLINEは疲れる。
LINEをしていると手汗が酷いわ、顔は赤くなるわ、既読がつくせいで焦るし、相手が返しやすくなるような文章を考えるのも疲れるし、どこで会話を打ち切っていいのかが全く分からない。段々慣れてきたものの、まだ苦手意識は取れずLINEの通知音に時々怯えてしまう。通知音が鳴ると反射的に汗が出てきて動悸がするのがちょっとつらい。

それでもなんとかできた友達

『自分から話しかけなければ友達はできない』の言葉を胸に私は行動した。

まず自己紹介の時に全員の名前を覚えるよう努力した。忘れたりしたら失礼だと思ってめちゃくちゃ頑張って覚えたが、半分くらいは今では忘れている。
まだ誰かに話し掛ける勇気を持ち合わせていなかったので、委員会に入った。とにかく会話の機会を作りたかった。
思い切って、1人でいる子や、私のような陰キャそうな子に話しかけた。が、大概は相手もコミュ力が低いため、お互いに最後は沈黙するのがオチで、仲良くはなれなかった。同じ子に何度か話しかけても、相手がのってきてくれないのが結構辛かった。しかしかえってコミュ力の高そうな子に話しかける勇気は出ず、1人で居て、気の弱そうな子を狙って話しかけた。
未だに髪を染めている人は少し怖い。DQNのイメージがある。実際そうな人も何人かいたが。

去年の8,9月までは過呼吸や癇癪がまだ治っていなかったので、私の話し方が悪いんじゃないか、とか考えるとキリがなく自己嫌悪に陥って、家や1人でいる時に癇癪を起こしたりを繰り返した。(治った、とはっきり感じたことはないが、そういえば9月あたりを最後に過呼吸は一回も起こしていない)

それでもこの一年で、LINEは4人と交換し、友達と呼んでいいだろう存在が2人できた。

1人は先ほど書いた、LINEの交換を持ちかけてきた子。(その子はクラス全員とLINEを交換したが、仲良くなれた相手はいなかったように見える)
もう1人は、1人でいる子に頑張って話しかけた結果、得た友達だ。遠足的なイベントの時に、自由行動開始後1人で歩いて行く生徒は多かった。終わりがけの時にちょっと勇気を持って話しかけたら、出身が同じ県で、意気投合した。
かなり話しやすい人で、気持ちよく会話できた。こんなに他人相手にすいすい会話ができたのは何年振りだろうか、と帰りの電車内で1人高鳴る胸を押さえつけながら、ちょっとにやけたのを覚えてる。
因みに一学年上なので、ちょっと仲良くなった今も、敬語を使い、「先輩」と呼んでいる。4歳上なのにな。

その2人とはご飯も一緒に行った。
初めてご飯に行った時は緊張した。だってそもそも普通の飲食店に、普通に1人で食事に入るのでも緊張するのだ。(まぁ、今ではドトールくらいは余裕だけどぉ?)
内心は「人生初の友達とご飯だぁ!」なんて思い、緊張して汗が吹き出てるのを必死にバレないようにしながら、初めてではないかのように振る舞った…つもりだ。

それから何度か回を重ね、結構慣れた。その友達とスタバデビューも果たした。スタバに入ったことがないのを田舎生まれを理由にできるのは楽でいい。

…だがしかし、私のその友達は羨ましいことに、あまり人目を気にしない。
私は店員さんが話しかけてくるような服屋などには勿論入れないのだが、彼女はまったくもって平気らしい。
どう考えても身の丈に合わない感じの、値段が書いていない香水が並んである店や、100万越えの商品が置いてある宝飾店(デパート内)にも、見るだけならタダと言って躊躇せず入るのだ。
その流れでGUCCIの店舗に入ることになった。最初は断ったが、こんな機会中々ないだろうなと思い切って入ることに。

三階建てに見えるそのGUCCIの店舗の中には出入り口、カウンター、階段に1人ずつ店員さんが立っていて、入ると出迎えてくれた。
「今日はどのような商品をお探しでしょうか?」と聞かれて、「いや、見にきただけです」と彼女は高校生らしく答えた。ひぇ〜と思いながら店内を見て回って、ただ出た。
それだけなのだが、私にとってはすごい出来事だった。

とにかく1年の間に何度か友達を作れてよかった。バイト先では変わらず孤立し続けているが、まぁ学校生活の方で進展があったのは嬉しい。

まぁ、我ながら成長したなぁ、と思う。
今年の目標はスタバに1人で入る、でいこう。